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洪鋒雷・赤松大輔研究室@横浜国立大学 理工学部・大学院工学研究院では、超精密分光・量子計測を専門とし、光コム、光周波数コム、光時計、原子・分子、原子時計、量子標準の研究・教育を行う

〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-5
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プレゼンテーション実習

2023年洪・赤松研プレゼンテーション演習テーマ例示


・レーザー冷却、またはレーザー冷却を利用した実験に関する文献調査
 レーザー冷却技術は、レーザーを用いて気体原子を急冷する技術である。レーザー冷却は希薄原子気体のボーズ凝縮・フェルミ縮退を実現するための重要な技術である。また、セシウム原子泉時計や光格子時計といった超高性能な原子時計のための基礎技術でもある。レーザー冷却やその応用技術(BECや原子時計など)に関し、歴史的に重要と思われる実験を中心に文献調査を行う。レーザー冷却の物理に関する深い理解をし、自分の言葉で語れるようになることを目指す。できれば、論文の内容等のシミュレーションができるようになることが望ましい。

・微粒子の運動制御に関する文献調査
レーザーを用いることで、微小物体の運動を制御することが可能である。特に近年においては、超高真空中でナノ粒子を光トラップすることにより、量子力学的なレベルの運動制御が可能になってきた。微粒子光トラップに関し、重要と思われる実験を中心に文献調査を行う。光による運動制御を中心とした物理に関する深い理解をし、自分の言葉で語れるようになることを目指す。できれば、論文の内容等のシミュレーションができるようになることが望ましい。

・小型光コムの製作と評価(実験)
 我々は過飽和吸収体によるモード同期レーザーを用いた光コムを作っている。モード同期レーザーの繰り返し周波数やキャリア・エンベロープ・オフセット周波数の制御は光コムを作る上で必要である。制御用の信号を検出し、制御を行い、その結果を評価する。

・レーザー周波数安定度の高度化(実験)
 光通信帯の周波数安定化レーザーは、波長多重通信のための波長標準として応用できる。光通信帯のレーザー光を非線形光学結晶を用いて3倍波の緑色のレーザー光を発生させた後、ヨウ素分子の吸収線にレーザーの周波数安定化を実施することで超高安定化レーザーを実現する。

・1010 nmのヨウ素安定化レーザー(実験)
 量子情報の研究を行う上で、各種波長のレーザー周波数の安定化が必要である。量子メモリにアクセルするための1010 nm波長変換用レーザー光の周波数安定化を行うため、第2高調波発生で発生させ、レーザーの周波数安定化を行い、光コムを使うことでその到達周波数安定度を評価する。



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